酒井健准教授の研究チームによる新しい論文がBusiness History Conference の機関誌 Enterprise & Society に掲載されました

2025.10.01

経済学研究科クロスアポイントメント教員・酒井健准教授の研究チーム(メンバー:一橋大学 藤原雅俊教授・坪山雄樹准教授)による新しい論文が、Business History Conference の機関誌 Enterprise & Society に掲載されました。Enterprise & Society は、企業と政治・文化・制度・社会・経済との歴史的関係に関する研究を扱う国際的な学術誌であり、経営史分野のトップジャーナルのひとつとして知られています(ABDCランキングA)。

本論文は、アメリカでは普及に失敗した自動化多項目健診システム(AMHTS)が、なぜ1970年代の日本で――公的医療保険の対象外であったにもかかわらず――受容されたのかという歴史的問いを掘り下げたものです。研究チームは、医療技術の普及において見落とされがちな「意味づけ」、「象徴の力」に注目し、そのメカニズムを解明しています。

この知見は、経営史の学術的議論に新たな視座を提供するだけでなく、ポスト工業化社会における予防医療、企業の健康経営、さらにはユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC:すべての人が経済的困難なく必要な医療を受けられる状態)の実現といった現代的課題に対しても重要な示唆を与えるものです。

本成果は、学術と社会をつなぐ東北大学の研究活動の一端を示しています。

論文全文(Open Access)は以下よりご覧いただけます。
https://doi.org/10.1017/eso.2025.10082