東北大学東北大学会計大学院

Q&A

入学試験関係

入学試験はどのキャンパスで行われるのでしょうか?
川内(南)キャンパスで行います。
入学試験(筆答試験・口述試験)の言語について教えてください。
日本語によって実施されます。
入学試験の筆答試験に持ち込んでよい電卓(電子式卓上計算機)は、どのようなものですか?
筆答試験(会計学)に持ち込むことができる電卓は、電源を内蔵しており、通常の演算機能を持っているものです。以下のような機能を持っているものは使用を認めます。

 ・四則計算、日数・時間計算、換算、検算
 ・GT、M+、M-、MR、MC、MU
 ・平方根、百分率、税込・税抜計算に関する機能
 ・ラウンドセレクタ、小数点セレクタ等の機能

紙に記録する機能、プログラム入力およびプログラム記憶機能、計算過程を遡って確認できる記憶機能等を有する、いわゆる関数電卓や金融電卓を持ち込むことはできません。
会計大学院の過去の試験問題を閲覧できないのでしょうか?
過去5年の筆答試験(会計学)の問題は以下のページよりダウンロードできます。
東北大学会計大学院 過去問題の配付ページ
会計大学院の筆答試験の対策について教えてください。
会計大学院のアドミッションポリシー(入学者受入れの方針)において、筆答試験の指針を「商学、経済学関係の学部水準の会計学の理解を確認するもの」と定めております。また、本学では過去問題を、直近を除く過去5年分開示しておりますので、これに取り組んで頂き、ご自身で傾向を捉えていただくことが最善かと思います。また、年2回開催される入試説明会では、在学者による相談できるコーナーもあります。
なお、アドミッションポリシーに関し、参考までに、東北大学経済学部において2023年度に開講される会計関連科目で指定された教科書は下記となります(演習〔ゼミ〕系科目および主に学部1年次を対象とする入門科目を除きます)。

 会計原理:桜井久勝著『財務会計講義(最新版)』中央経済社
 財務会計:桜井久勝著『財務諸表分析(最新版)』中央経済社
 管理会計:谷武幸著『エッセンシャル管理会計』中央経済社、清水孝著『原価計算(改訂版)』税務経理協会、清水孝著『現場で使える原価計算』 中央経済社

東北大学経済学部のシラバスはこちら、会計大学院のシラバスはこちらで検索可能ですので、ご参考になってください。
4月入学の募集要項を見ると、出願期間がI期とII期に分かれています。この違いを教えてください。
I期とII期の違いは、入学試験の時期のみです。I期の入学試験(9月)に合格できなかった場合、II期(2月)に再び受験することができます。
自己推薦入試について教えてください。
こちらの文書をご参照ください。
私は、既に他大学院を修了し、修士ないし専門職の学位を有していますが、編入学をすることは可能でしょうか?
現在、本会計大学院では編入学志願者の募集は実施しておりません。したがって、本会計大学院に入学を希望する場合には、修士相当の学位を有されている方であっても、入学志願者として通常の入試を受験して頂くことになります。
入試の前に会計大学院の教員に連絡をとる必要はありますか?
不要です。
大学院入学時点でどの程度の会計知識を持っている方が多いのでしょうか。
会計学の筆答試験を受ける方であれば、日商簿記検定2級程度の知識を既に習得しつつ、財務会計論の理論分野(会計基準や概念フレームワーク等)の学習に踏み入れている方が多い傾向にあります。税理士を志望し、会計リサーチコースで税法分野のリサーチペーパーをまとめることを希望される方の場合、税理士試験の簿記または財務諸表論を既に合格されている方が多い傾向にあります。
自己推薦入試の書類選考では、どの程度のレベルの成績や資格が必要でしょうか。
書類選考における具体的な成績や資格の基準は設定しておりません。というのも、自己推薦入試の書類選考は出願者の様々な成績や経験を本学のアドミッション・ポリシーに基づいて評価する試験だからです。逆に言えば、本学のアドミッション・ポリシーで示される要件を説明できるような書類を提出して頂ければと思います。
入学試験に合格した場合、入学料や授業料はいつまでに支払わなければいけませんか?
入学料や授業料の支払時期は少なくとも日にちレベルでは毎年変動する可能性があり、厳正な手続きが必要なので、誤解のないように必ず合格後に送付される入学手続書類でご確認ください。その上で目安を知りたい場合ですが、入学料は入試や入学の時期によって異なる入学手続期間に支払うこととなっておりますので、受験予定の入試が含まれる募集要項の入学手続期間をご確認ください。授業料は東北大学大学院通則第39条第4項に基づき、5月と11月に納付する必要があります。直近の授業料の口座振替日はこちらのページに記載されております。

コースの選択

コース選択の指針について教えてください。
公認会計士試験の受験を視野に入れていて、さらに、短答式試験の一部科目免除を目指す方は公認会計士コースが最適となります。またリサーチペーパー(修士論文に相当)の作成を希望される方は、会計リサーチコースを選択することをお勧めします。これらの目的を有さないものの、高度な会計および周辺領域の知識の習得を目指される方はビジネスアカウンティングコースを選択されるとよいでしょう。その他、各コースにおいて適用される入試や長期履修制度、早期修了制度の概要についてはこちらをご参照ください。
私は税理士試験の一部科目免除を得たいと考えているのですが、どのコースを選択すればよいでしょうか?
本学修了後に税理士試験の一部試験免除を国税審議会に対し申請することを希望される場合には、会計リサーチコースを選択してください(他のコースは不可)。会計に関するテーマでリサーチペーパーを作成した場合は会計学、法人税法に関するテーマでリサーチペーパーを作成した場合は税法科目の一部試験免除を国税審議会に対し申請することができます。なお、具体的なテーマ等の条件については、こちら(国税庁・税理士試験のページ)をご覧ください。
ビジネスアカウンティングコース、会計リサーチコースに所属した場合、公認会計士短答式試験の一部免除は得られないのでしょうか?
これらのコースに所属した場合でも、所定の単位を修得すれば、公認会計士短答式試験の一部免除が得られます。ただし、修了に必要な最低限の要件よりも修得しなければならない単位(科目)が増えることにはご留意ください(そのほか詳細な適用条件につきましては、会計大学院係までご照会ください)。
公認会計士コースまたはビジネスアカウンティングコースに所属した場合、リサーチペーパーの執筆および提出をすることはできないのですか?
各コースの修了要件を満たしていただく必要はございますが、執筆および提出は可能です(ただし、税理士試験の一部試験免除を国税審議会に対し申請するための論文としては取り扱われません)。

教育システム

東北大学会計大学院では、学生による授業評価を実施しているのでしょうか?
東北大学会計大学院では、セメスターごとに授業アンケートを実施しています。そして、その結果を考慮しながら、継続的に授業内容・方法の改善を実施しています。また、情報公開の観点からアンケートの分析結果をこちらで公表しております。
東北大学会計大学院の教育は専門職大学院として、どのような特徴があるのでしょうか?
本会計大学院は80名の収容定員に対して専任教員17名程度を配置しています。このため多くの講義が少人数で行われるので、講義も教員から学生へと一方向のものではなく、双方がコミュニケーションをとりながら行われることになります。また、公認会計士等の実務家教員と研究者教員を配置しており、最先端の実務や研究を反映した講義を受けることができます。
会計大学院は実務家養成を視野に入れた専門職大学院と聞きましたが、研究者になるための基礎知識を得ることはできますか?
会計大学院では、会計領域以外にも、統計学、IT、経営学、経済学(ミクロ、マクロ)、企業法など、会計の研究と深く関わる領域の科目を開講しております。さらに、会計大学院は大学院経済学研究科の一専攻ですが、もう一つの専攻である経済経営専攻では、研究者養成を視野に入れた多数の科目が開講されています。会計大学院では、経済経営学専攻の科目の履修単位を修了単位の一部に含めることができ、それぞれの学生の必要性に応じた知識・スキルの獲得が可能です。
私は留学生なのですが、講義での言語について教えてください。
本会計大学院では、一部の英語コミュニケーション科目を除き、日本語での講義となります。とりわけ、法律系科目、理論科目、そして事例研究科目では高度な日本語能力が必要となります。そこで、現在、外国人の志願者の方(日本国籍を有しない方で、かつ、日本国の永住許可を得ていない方)の出願資格に、日本語能力試験1級またはN1(JLPT Level 1 or Level N1)の認定を受けていることが含まれております。
教育内容について知りたいので時間割やシラバスについて教えてください
こちらにて開示しております。ただし、シラバスや時間割表については毎年変更されますので、参考資料としてご参照ください。
簿記1、簿記2、簿記3のように、科目名称に算用数字の番号が振られているものがあります。これは、番号順に1から受講しなければならないのでしょうか?
簿記1~3等、算用数字の番番号が振られている科目は、原則として1から受講頂く方が理解の進みやすい科目です。しかし、受講者の習熟度や科目の特性によっては番号順を無視して受講しても問題ない場合もあります。そのため、番号順を無視して履修することや、1を履修せずに2を履修すること等は可能です。授業内容やご自身の関心と進度に応じて、ご選択頂ければと思います。
監査実務Ⅰ、監査実務Ⅱのように、科目名称にローマ数字の番号が振られているものがあります。これは、番号順に Ⅰから受講しなければならないのでしょうか?
ローマ数字の番号が振られている科目は授業内容が異なるだけで、特に受講順序は設定されておりません。授業内容やご自身の関心と進度に応じて、ご選択頂ければと思います。
ワークショップa、ワークショップbのように、科目名称にアルファベットが振られているものがあります。これは、アルファベット順にaから受講しなければならないのでしょうか?
本学におけるaとbは単なる開講時期の相違です。前期科目にはaが、後期科目にはbが振られています。したがって、aからbの順番で履修した方が理解しやすいものでもありませんし、片方だけ受講しても構いません。
会計大学院授業時間割表において、教室の箇所に「リアルタイム」、「オンデマンド」という記載がありますが、これはどのような授業を指しているのでしょうか?
「リアルタイム」とは、Google MeetやZoom等のウェブ会議ツールを用いた双方向的なオンライン講義を指しています。「オンデマンド」とは、動画配信型のオンライン講義を指しています。詳しくはこちらをご覧ください。
リサーチペーパーとはどういうものですか?
従来の大学院における修士論文に相当するものです。会計リサーチコースを修了するためには、リサーチペーパーを作成し最終試験に合格することが必要となります。
どのような学位を得ることができますか?
会計修士(専門職)を取得することができます。

将来の進路

東北大学会計大学院の修了者の進路について教えてください。
監査法人とともに、民間企業(金融機関,製造業,コンサルティングファーム)、官公庁などが主な就職先となっています。詳細な情報はリンク先の「学生の進路」からご覧ください。
将来公認会計士として就職する際、東北大学会計大学院で学んだ知識はどのような形で役立つのでしょうか?
東北大学会計大学院では、会計関連科目だけではなく、経済や経営、統計やIT関連の科目を多数開講しています。これらを受講することで、資格取得のみに注力して公認会計士となった人たちとは一線を画す「高度な分析能力を持つ公認会計士」として活躍できるものと考えています。
本会計大学院の在学、修了者の試験合格者の就職状況は良好な水準を維持しています。
会計大学院を修了してから公認会計士試験の短答式試験を受ける場合、「財務会計論」・「管理会計論」・「監査論」の3科目が免除されると思います。これらの科目の受験を免除されるためには、公認会計士・監査審査会への免除申請手続が必要であると聞いています。この手続をどのように行えばいいのか不安です。
免除申請手続きについては修了に合わせ説明会を実施し、書類の作成にあたっては専任スタッフがサポートします。また、試験制度の改正等の情報を、随時、連絡しています。
東北大学会計大学院を修了後、博士後期課程に進学することは可能でしょうか?
リサーチペーパーについて優秀と認められた場合には、東北大学大学院経済学研究科経済経営学専攻・博士後期課程への内部進学が認められます(法人税法は除く)。また、博士後期課程においても同じ指導体制の下で、引き続き研究を進めることができます。東北大学大学院経済学研究科経済経営学専攻以外の博士後期課程については、進学先の大学が本会計大学院のリサーチペーパーを修士論文相当と認定した場合には可能です。
税理士試験の税法免除の実績を教えてもらえませんか?
税理士試験の一部試験免除を国税審議会に対し申請された方は100%認められています。なお、税法免除の実績としては、ここ数年間で年間3~4名程度となります。

学生生活

東北大学会計大学院のキャンパスについて教えてください。
本会計大学院の講義は片平キャンパスのエクステンション教育研究棟で行っています。院生研究室、資料室等の施設も片平キャンパス(会計大学院研究棟)に設置しています。研究室はには定員分のデスクを確保しています。
公認会計士を目指す方の中で、資格予備校とダブルスクールをしている方はどの程度いますか?
公認会計士を目指す学生さんの場合、ほぼ全てが在学中にダブルスクールを行っているか、既に資格予備校での学習を終えた方かのいずれかとなります。
公認会計士試験や税理士試験等の資格取得のための勉強と大学院の授業との両立は可能でしょうか。
資格試験直前の学期では大学院のコマ数を減らす等の対応を取ることで、可能です。学期初めには担任教員との面談がありますので、学期ごとに取るコマの数を適宜相談でき、教員側からも適宜提案しています。
東北大学会計大学院には、留学生はどの程度在籍していますか?
年によって異なりますが、毎年、全体の10-20%程度が海外からの留学生です。
東北大学会計大学院における社会人の受け入れ体制はどのようになっているのでしょうか?
ビジネスアカウンティングコースや会計リサーチコースでは、一般選抜(筆答試験+口述試験)に加えて、自己推薦入試(業務経歴や保有資格を評価する書類選考と口述試験が試験科目となる)を通じた受け入れを実施しております。また、長期履修制度*(2年分の学費で、最長4年間かけて修了できる)、早期修了制度*(1年または1年半)、一部科目の土曜日開講や夜間(18:00~)開講、論文指導科目については教員と協議して時間割を設定できるなどの枠組みを設定し、働きながら大学院で学習・研究を続ける方をバックアップしています。
社会人学生はどの程度の頻度で通学していますか?
人によりますが、仕事を休んで通学されている方であれば2年で修了予定の学生と同様に週4~5日の通学、長期履修制度を適用して修業年限を伸ばしている社会人学生であれば、週2~3日の通学をしています。ただ、半年ないし1年程度は、ある程度集中的に履修ができるように会社等と交渉されている方が多い傾向にあります。
東北大学会計大学院には、社会人出身者はどの程度在籍していますか?
ここ数年、入学者約40名のうち、社会人学生(企業等での勤務経験がある者)の割合は全体の20-30%程度でした。この中には、働きながら在籍している学生もいます。
私は仕事の都合で時間的制約があるため、2年で修了することが難しく、3年間で修了したいと考えています。こうした状況に対応した制度はあるでしょうか。
本会計大学院には長期履修制度があります。入学時または入学後に申請して承認される必要がありますが、職業を有している等の理由で2年間での修了が困難な場合は、この制度が適用されると修業年限を4年まで延長できます。この場合、通常の2年分の授業料を修業年限に渡って支払うことになります。
現在、オンライン講義が実施されていると聞いています。オンライン講義が実施されているのであれば、遠方からの履修のみで修了することは可能でしょうか。
原則として、本会計大学院は通信制の大学院ではありませんので、通学いただくことを前提としております。
しかし、本学では従来の対面形式での授業に加えて動画やWeb会議ツール等を用いたオンライン授業も導入されています。今後も一定程度の科目がオンラインで実施される可能性はありますが、授業方法については総合的な判断で決定されることから、現時点で遠方からの出席が可能なオンライン授業の履修だけで修了できるとは断言できませんのでご了承ください。
私は2年よりも短い期間で修了したいと考えています。こうした状況に対応した制度はあるでしょうか。
本会計大学院には専門職大学院設置基準第3条の規定に基づき、主として実務の経験を有する者を対象とした1年又は1年半で修了できる早期修了制度があります(「1年修了プログラム」、「1年半修了プログラム」)。修了要件は通常と変わりませんが、1年間で履修できる単位の上限を引き上げることで、2年未満での修了が可能となります。
ただし、早期修了制度の適用を希望する者は、入学手続き時に配布される所定の書類を提出し、審査を受けなければなりません。この審査では、「履修を短縮するに値する十分な実務経験を有しているか」、「1年ないし1年半に圧縮された履修に対応できる学力を有しているか」が問われることとなります。その後、セメスターごとに定められた要件(良好な成績で単位を取得できていること)を満たした場合にプログラムの継続が認められます。
なお、この早期修了制度を適用可能なコースはビジネスアカウンティングコースないし会計リサーチコースだけであり、公認会計士コースは適用対象ではありません。
私は他大学院の修士課程を既に修了していますが、他大学院で習得した既修得単位はどの程度認定されるのでしょうか。
入学前に他大学院で修得した単位は、入学後に申請頂ければ関係会議で審議の上で、関連科目として最大で14単位まで修了必要単位に算入できる場合もあります。希望する場合には、成績証明書、修了証明書、該当科目のシラバスをご用意ください。なお、入学前にどの科目がどの程度認定されるかについての確認や審査には応じておりませんのでご了承ください。