経済学史とは

"あることがらにかんし、問題は、目的とされているもののうちにつきるのではなく、 それを実現する過程のうちに存する。また、結果がただちに現実的な全体ではなく、 その結果を生ずるにいたった生成とあわせて全体なのである"

"真理が現実に存在するためにとりうる真の形態は、学問としての体系のほかにはない。 哲学を学問の形式に近づけること、言いかえれば、知識に向かう愛という名から脱却しえて、 現実的な知識になるという目標に哲学を近づけること、 この仕事に寄与しようというのが私の目ざすところである"   ――Hegel Phanomenologie des Geistes

マーク 新着情報

「平成27年度科研費の配分状況等について」の細目別の採択件数においても、東北大学は経済学説・経済思想(3802)において一位となりました。支援への感謝と、その責任を心にとめて、いい成果を出せるようこれからも取り組んでいきます。 こちら(PDF)

2016/10/30
報告 「自由主義思想の射程―D.スチュアートの経済学の内容と位置づけ」、第41回社会思想史学会、中央大学。報告レジュメはこちら(PDF)
2016/10/20
報告 "Steuart and Davenant on Financing Wars", 第7回Political Economy Tokyo Seminar, University of Tokyo.
2016/08/20
国際カンファレンス エディンバラ大学のThomas AhnertとUnderwood International College, Yonsei UniversityのCharles Bradford Bowをお招きして、The 56th Meeting of the Study Group for Economic Thought (Joint Conference with Research Group on the Adversary System in Eighteen Century Britain)を東北大学川内南キャンパスで開催しました。私はThomasの報告The Moral Culture of the Scottish Enlightenment: 1690-1805への討論者を務めました。
2016/06/17
報告 "James Steuart on the Ancient Economy", 43rd Annual Meetings of the History of Economics Society, Duke University, Durham, NC, USA.
2016/05/21-22
学会全国大会開催 経済学史学会第80回全国大会を、東北大学川内北キャンパスで開催しました。共通論題「戦争と経済学」、代表幹事講演「スコットランド啓蒙の拡散:道徳哲学の解体と経済学の発展」(田中秀夫代表幹事)、特別講演「過去半世紀の金融政策思想」原田泰(原田泰 日本銀行政策委員会審議委員)等々盛りだくさんの内容で、内外の200名以上の研究者が来場し議論を交わしました。

「平成26年度科研費の配分状況等について」の細目別の採択件数で、東北大学は経済学説・経済思想で一位でした。研究への支援に改めて感謝するとともに、さらにいい成果を出せるように取り組んでいきます。 こちら(PDF)

2016/03/19
著書 『経済原論研究への誘い−小幡理論をめぐって』(響文社)が出版されました。 こちら(アマゾン) 小幡道昭先生の退職で、東大宇野派の経済原論は一つの区切りを迎えます。小幡先生が率いてこられた、この20年間の東大での議論の様子、小幡理論の現在の到達点、門下生たちの研究の現在。一つの時代を、当事者たちが描き出す、面白いものに仕上がっています。
2016/03/04
著書 『東日本大震災復興研究V 震災復興は東北をどう変えたか−震災前の構造的問題、震災から5年目の課題、これからの東北の新たな可能性』(東北大学大学院経済学研究科地域産業復興調査研究プロジェクト編、南北社)が出版されました。 こちら(アマゾン)
2016/03/01
論考 「デンマーク・サムソ島の風力発電の現実と課題」を月刊『地理』3月号(古今書院)61巻3号の「特集 再生可能エネルギー」に書きました。pp. 36-43. こちら
2016/02/28
報告 "Steuart and Davenant on Financing Wars"を第54回経済思想研究会にて報告しました。 こちら
2016/02/13
事典項目 「ステュアートの人口理論」(古谷豊・柳沢哲哉)『マルサス人口論事典』マルサス学会編pp.135-36.こちら
2015/10/01
2016年の経済学史学会全国大会(東北大学で開催)のウェブページ(英語)を設けました。 こちら
2015/07/29〜30
模擬講義 「経済学入門:経済学の誕生と戦争」というタイトルで東北大学経済学部のオープンキャンパスの模擬講義をしました。 こちら
2015/07/10
提言 「長期的課題に切り込む震災復興を」というタイトルで『旬刊 経理情報』7月20日号(中央経済社)の巻頭言を書きました。
2015/05/30
報告 "James Steuart on the Ancient Economy"を経済学史学会第79回大会にて発表しました。
2015/03/16
報告 第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム「東北地域における産業・社会の復興」にて、スマート・コミュニティーについて報告しました。 こちら
2015/03/10
著書『東日本大震災復興研究IV 新しいフェーズを迎える東北復興への提言−「創造的復興」は果たせるか、4年目のレビュー』(東北大学大学院経済学研究科地域産業復興調査研究プロジェクト編、南北社)が出版されました。
2014/11/22
報告「テキストマイニングを用いたスミス『国富論』普及の分析」を経済学史学会関西部会(第167回例会)にて発表しました。
2014/11/21
ディスカッション・ペーパー「テキストマイニングを用いたスミス『国富論』普及の分析」を出しました。TERG Discussion Paper No. 325. こちら
2014/11/08
報告「被災地のまちづくりとスマート・コミュニティー」を地域産業復興調査研究シンポジウム「新しいフェーズを迎える東北復興への提言 −『創造的復興』は果たせるか、4年目のレビュー」にて発表しました。 こちら
2014/09/27
報告「テキストマイニングを用いたスミス『国富論』普及の分析」を経済思想研究会にて発表しました。
2014/09/23〜
調査 震災三年半後の被災地とバイオマス・林業の調査のため気仙沼、陸前高田、大船渡、住田、盛岡を訪問しました。
2014/09/03
報告 "James Steuart on the Ancient Economy"を46th UK History of Economic Thought Conference (Westminster University, London)にて発表しました。
2014/08/03
報告 "James Steuart on the Ancient Economy"を経済思想研究会にて発表しました。
2014/07/25
論文 "Steuart on Xenophon's Ways and Means"、『研究年報経済学』第74巻第2号、pp. 67-80.
2014/06/10
経済思想研究会ページ和文をリニューアルしました。
2014/05/20
インタビュー記事「論点 消費税増税−古谷准教授に聞く」が『東北大学新聞』に掲載されました。
2014/05/19
ディスカッション・ペーパー「ジェームズ・ステュアート草稿:ステュアートの財政論についての草稿」を出しました。TERG Discussion Paper No. 322.
近い専門の研究者の方でご関心を持っていただける方はご連絡ください。ペーパーを送らせていただきます。
2014/05/12
ディスカッション・ペーパー「ジェームズ・ステュアート草稿:コー・泣uルック嬢への書簡」を出しました。TERG Discussion Paper No. 321.
近い専門の研究者の方でご関心を持っていただける方はご連絡ください。ペーパーを送らせていただきます。
2014/05/07
ディスカッション・ペーパー「ジェームズ・ステュアート草稿:ジョージ・コールブルックからの書簡」を出しました。TERG Discussion Paper No. 320.
近い専門の研究者の方でご関心を持っていただける方はご連絡ください。ペーパーを送らせていただきます。
2014/05/03
トップページ和文をリニューアルしました。

マーク 研究テーマ1 経済学史

主に経済学の近代的成立に焦点をあてた研究に取り組んでいます。経済学は18世紀にそれまでの議論を集大成する形で体系化され、個別科学として誕生しました。その過程の論理と経済学がどのようなものとして誕生したのかをテーマとしています。

マーク 研究テーマ2 震災復興

東日本大震災以降、東北地域の産業復興と地域再生の研究に取り組んでいます(震災復興研究センター運営委員、HPはこちら)。
2011年度は沿岸の被害状況をマクロ的に把握するチームの一員として活動し、2012年度以降は被災地のまちづくりについて、スマート・コミュニティーを軸に調査してきました。調査活動の成果は地域産業復興調査研究プロジェクト編の『東日本大震災復興研究I〜IV』にまとめています。

マーク 東北大学と経済学史研究

法文学部 経済学第二講座・堀経夫

東北大学の経済学史研究/教育は、東北帝国大学の法文学部時代に、経済学第二講座として始まる。堀経夫(1896-1981)が最初の担任であった。

明治40年6月22日 勅令第236号により東北帝国大学設置

大正11年8月 勅令第13号により法文学部が設置される

大正11年9月27日 堀経夫助教授に任ぜられる(経済学II)

大正13年7月 勅令第242号により講座「経済学第二」(経済史/経済学史)設置

大正14年8月24日 堀経夫助教授、教授に任ぜられ経済学第二講座担任

法文学部 経済学第二講座・末永茂喜

堀経夫先生が大阪商科大学(後の大阪市立大学)へ転任され、経済学史の講義は末永茂喜が担うことに。

昭和7年2月29日 堀経夫教授転任(大阪商科大学へ)

昭和9年3月28日 末永茂喜講師を嘱託される(経済学II)

昭和15年5月31日 末永茂喜講師、助教授に任ぜられる(経済学II)

昭和16年5月31日 末永助教授退官

「東北大学」へ・経済学部の独立

末永先生の退官後、玉野井芳郎先生が経済学史を教える。1947年には東北帝国大学は東北大学となり、1949年には法文学部が法・経・文の各学部へと分化する。

昭和19年2月29日 玉野井芳郎講師を嘱託される(経済学II)

昭和22年 東北大学

昭和23年8月12日 玉野井芳郎講師、助教授に任ぜられる

昭和24年4月1日 法文学部から経済学部が独立(経済学科の一学科)

昭和24年5月 国立学校設置法施行、新制の東北大学へ

昭和25年4月22日 経済学史学会創立 玉野井芳郎先生、「価値論におけるリカアドオとベーリー」報告

経済学部 経済学史講座

それまで経済史とともに経済学第二講座を構成していた経済学史は、独立した講座となる。玉野井先生の転任の後、原田先生、末永先生が講義する。

昭和26年3月31日 玉野井芳郎助教授転任(東京大学へ)

昭和26年4月1日 経済学史講座設置

昭和28年1月1日〜 原田三郎

昭和30年4月 服部文男講師就任、昭和32年より助教授に昇任し「社会思想史」科目の初代の担当者となる

昭和31年4月1日 末永茂喜

昭和31年5月13日、14日 経済学史学会第23回大会、東北大学にて東北学院大学とともに開催

昭和47年 末永茂喜教授退官

昭和49年 馬渡尚憲先生着任

昭和59年11月10日、11日 経済学史学会第48回大会、東北大学にて開催

大講座制へ改組

「社会経済研究所」の設置が構想されるなかで、1985年に経済学科が経済理論、経済史、経済政策、経済統計、現代経済の五つの大講座に集約される。経済学史は講座「経済理論」に含められる。

昭和60年 文部省令第11号により経済学科が大講座制に改組

大学院重点化、法人化

1995年3月に馬渡尚憲先生が学部長になり、そのもとで大学院の重点化が進められる。講座は大学院へ移され、学部には学科目が置かれる。学部教育では48の専門科目を23科目に集約。経済学史特論(大学院)、基本専門科目 経済学史(学部)

国立大学が法人化される過程では、馬渡副総長(在任2000年4月1日〜2002年11月5日)も国立大・w協会・フ設置形態検討特別委員会の専門委員を務めた。

平成11年 大学院重点化により講座は大学院に移され、教官は大学院所属となる

平成16年4月1日 国立大学法人東北大学へ

* 参考文献:『東北大学五十年史』1960、『東北大学法文学部略史』1953、『東北大学百年史』、経済学史学会HP