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Graduate School of Economics and Management /
Faculty of Economics

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東北大学
経済学部大学院経済学研究科会計大学院

講義ピックアップ

経済政策
泉田成美(東北大学大学院経済学研究科教授)

政府がどのような経済政策を行うことが、経済成長や産業発展にとって望ましいのかについて、経済学は多くの議論を積み重ねながら発展してきました。経済構造改革・規制緩和が国政の最重要課題である今日においても、何が望ましい経済政策であるのかという議論は現在進行形で行われています。私はここ数年、公正取引委員会独占禁止政策協力委員・公正取引委員会競争政策研究センター客員研究員として、わが国にとって望ましい競争政策・産業政策について研究者・官僚たちとさまざまな議論をしてきました。

この講義では、経済構造改革や規制緩和などの現代的な問題を取り上げながら、ミクロ経済学やゲーム理論、産業組織論を分析道具として、経済活動に対する政府の役割について講義しています。講義では次のトピックスを取り上げています。

(1)市場メカニズムと競争促進政策

需要と供給の法則、余剰分析、パレート効率性、厚生経済学の基本定理、独占の構成損失、独占禁止政策、競争促進政策

(2)市場の失敗と政府介入の必要性

市場の失敗とその原因(規模の経済・外部性・公共財、情報の非対称性、取引費用の存在)、市場経済を補完するメカニズムの必要性、ケインズ政策 vs. 市場重視の経済政策、規制緩和は万能薬なのか?

(3)日本の産業政策・競争政策

戦後日本の産業政策・競争政策;歴史的展望
規模の経済と産業政策;公益企業に対する産業政策とその課題
産業確率のセットアップコストと産業政策;マーシャルの外部効果と幼稚産業保護論
規制緩和と経済構造改革

[image] 講義風景

経営政策
福嶋 路(東北大学大学院経済学研究科教授)

皆さんの生活の中で、企業という経済主体は、不可欠な存在となっています。企業は事業活動を通じて、社会に価値をもたらすとともに、自らの利益を追求します。ところが企業によって、提供する財もサービスも、提供の仕方も、対象とする顧客も異なり、それらが企業の収益性に大きな影響をもたらしています。つまり企業を他の企業と異ならせるための「戦略」こそが、企業のパフォーマンスを決定するのです。

経営政策論では、企業が持続的競争優位を維持するために不可欠な戦略についての考え方を、多面的に、かつ豊富な事例をひきながら考えていきます。具体的な内容は以下のとおり。

(1)競争戦略

市場の中で競争優位を維持していくために、企業はいかなる戦略を策定および実行していくのか。そのときにどのような考え方が必要なのか。企業戦略を論じる複数の視点を紹介しながら、競争戦略を考えていく。

(2)全社戦略

企業は成長に伴って複数の事業を有するようになる。このとき、限られた経営資源を最大限に活用するためには、どのような事業へと多角化すべきか。また複数事業観で効率的な資源配分をどのように行うのか。

(3)成長戦略

企業の成長のためには、保有している以上の経営資源が必要とされる。そのためには社内のみならず、社外の資源を獲得・動員していく必要がある。また企業が新しい知識やイノベーションを効率的に生み出していくためには、どのような仕組みや組織が必要とされるのか。企業が持続的成長を果たすための戦略について考えていく。

[image] 講義風景
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